株式投資で利益を出す方法は、大きく分けて2つあります。
この記事で扱う高配当株投資は、後者の「配当金」を主役にする投資法です。ざっくり言えば、配当利回りが高い株を持ち、配当を受け取りながらコツコツ資産を育てるやり方のこと。まずはここから、やさしく解説していきます。
◆その前に:投資には「時間軸」が3つある
高配当株投資を知る前に、ひとつ土台の話を。ひとくちに「トレード(投資)」と言っても、どれくらいの期間で持つかで、性格がまったく変わります。大きく3つです。
高配当株投資は、いちばん右の「長期トレード」に当たります。毎日の値動きを追いかけて売り買いするのではなく、良い銘柄を長く持ち、配当という果実を受け取り続ける。せっかちさとは、いちばん遠い投資法です。
1高配当株って?
そもそも高配当株とは、一定以上の配当利回りで、配当金をしっかり出してくれる銘柄のこと。ではその「配当利回り」とは何か。計算はとてもシンプルです。
例を1つ挙げてみましょう。
三菱商事(銘柄コード:8058)
終値株価 5,038円 / 年間配当金 125円(会社予想・2027年3月期)
125円 ÷ 5,038円 = 約2.48%
最低単元の100株を保有すれば、年間12,500円の配当金が受け取れる計算です(購入代金は約50万円)。ここで大切なのは、配当金が同じでも株価が上がると利回りは下がるということ。三菱商事もかつてより株価が上昇し、現在の利回りは約2.5%です。逆に株価が下がる場面では利回りが上がるため、「割安なタイミングをどう狙うか」が高配当株投資では大切になります。
東証プライムに上場する企業の平均的な配当利回りは、およそ2%台。そのため一般には3%以上で「高配当株」と呼ばれることが多くなります。ちなみに私自身は、さらに高い4%以上を投資対象の目安にしています。
2高配当株の特徴
2-1 プライム市場の銘柄が中心
東京証券取引所には、現在3つの市場があります。
高配当株投資は「配当をしっかりもらう」ことが主目的。スタンダードやグロースの銘柄で行うケースもありますが、メインはプライム市場の銘柄が対象になります。
2-2 売買益は基本的に狙わない
株式投資は、他の投資に比べてリスクが高いといわれます。日々の値動きが大きく、企業への投資である以上、減配リスクや倒産リスクもある。その中で、リスクが比較的小さいのがプライム市場です。
売買差益(キャピタルゲイン)を狙う手法で成功している人も大勢いますが、株価が上下するぶん売買のタイミングは見極めづらく、将来の収益も読みにくい。一方、プライムの高配当株は値動きがゆるやかで、大きな値上がりは望めない代わりに、保有し続けて配当を受け取りながら利益を積み上げていける——これが高配当株投資の基本姿勢です。
3高配当株投資のメリット
3-1 安定的に配当金が得られる
株を持っているだけで、定期的に配当金が入ってくる。なんといっても、これが最大のメリットです。近年はFIRE(経済的自立・早期退職)という言葉も広まりました。給与の代わりに配当だけで暮らす——そんな生き方を目指すなら、高配当株投資はその柱になり得ます。
3-2 株価に一喜一憂しない
株価が大きく下がっても、受け取れる配当金は基本的に一定です(減配リスクはいったん脇に置きます)。だから株価の上下に、いちいち心を乱される必要がない。ある程度の安心感を持って続けられる。むしろ暴落時には「追加で買い増すくらいの余裕」を持てると理想的です。
3-3 下落よりも上昇する可能性が高い
高配当株は、しっかり利益を出しているからこそ配当を出せる企業です。プライム市場で利益を確保し、今後も成長が見込める企業なら、株価も底堅く推移し、上昇も期待できます。基本は値上がり益を狙いませんが、売却時に株価が上がっていれば利益になり、増配されれば保有株の利回り自体も上がっていく。配当を受け取りながら、株価の上昇も狙える。二段構えの強さがあります。
4高配当株のデメリット(リスク)
4-1 減配リスクがつきまとう
高配当株投資には、配当が減る「減配」や、配当がなくなる「無配」のリスクが常についてまわります。ここを避けるには、銘柄選びを慎重に行い、減配・無配の可能性が低い企業を選ぶことが何より大切。具体的な選び方は別の記事で詳しく紹介します。
4-2 配当金にも税金がかかる
株式は、売却益だけでなく配当金にも税金がかかります。配当を確認するときは、税引き後の金額を見るのがおすすめです。口座設定にもよりますが、特定口座(源泉徴収あり)なら、配当への税率20.315%は支払い時に源泉徴収されます。受け取った時点で納税は済んでいるため、原則として確定申告は不要です。
4-3 売却益(キャピタルゲイン)を狙いづらい
高配当株は値動きがゆるやかなので、特に短期の値上がり益は狙いにくい。もともと想定していない点ではありますが、デメリットとして改めて挙げておきます。高配当株は産業・企業として成熟していることも多く、成長性で見劣りするケースもあります。だからこそ、値上がり益を狙える成長株と、配当中心の高配当株をバランスよく持つ——そんな組み合わせも良い戦略です。
5まとめ
いかがでしたか。投資といっても、株・FX・不動産などさまざまで、株式投資の中にも、今回紹介したような高配当株に特化したやり方があります。大切なのは、自分は投資という手段で「いつまでに・どのくらい」資産を増やしたいのか、投資にかけられる時間はどのくらいかを考えながら、自分に合った手法を選ぶこと。
その中で「安定的に、配当金を得ながら資産を増やしたい」という方には、高配当株投資はぴったりの選択肢です。長期の道を、退場せずにゆっくり歩んでいきましょう。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。記載の株価・配当は執筆時点の例であり、最新の数値は各自でご確認ください。


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[…] 由して保有することで配当金得られる仕組みのことです。(高配当株に関する詳しい情報はコチラをご覧ください)「高配当」の定義は様々ですが、一般的には利回り3%以上を高配当銘柄 […]
[…] 由して保有することで配当金得られる仕組みのことです。(高配当株に関する詳しい情報はコチラをご覧ください)「高配当」の定義は様々ですが、一般的には利回り3%以上を高配当銘柄 […]